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着付け教室でよく出る 帯のおはなし 第二弾 ~岩手県一関市・和とわ総本店 着付け教室~

 

麦茶と紫の朝顔の夏イメージ画像

こんにちは、一関市和とわ総本店の着付け教室で講師をさせて頂いております鈴木真由美です。

この夏は皆さんいかがお過ごしだったでしょうか。

暑くて暑くて大変な夏でしたね、夏はまだ終わってはいませんが。

暑くてもお仕事の方はそんなことは言っておられず頑張られたことだと思いますが 私のようにリタイア組はオリンピックがありましたからエアコンの効いた部屋で日本の選手を応援した そんな方も少なくなかったのではないでしょうか。

まだまだ危険な暑さは続くと思われますので、皆さんどうぞお体を大切にもう一息この夏を乗り切りましょう。

「帯のおはなし」もう少しさせてください

前回「着付け教室でよく出る帯のおはなし」というタイトルでブログを書かせていただきました。

ですが実はもう少し書きたいことが残っていまして 前回の続きと言いますか第二弾として書かせていただきたいと思います。

【2024年7月2日ブログ 着付け教室でよく出る 帯のおはなし】

「帯の柄付け」のお話

大体 着付け教室の最初に袋帯を前にしてお話しすることです。

帯には柄の付け方の種類があります。

「全通柄」「六通柄」そして「太鼓柄」の三種類が一般的です。

「全通柄」とは?

全通柄と呼ばれる柄付けの帯は 文字通り帯の端から端まで模様がありどの様な結び方をしても柄が自由に出せるというものです。

二重太鼓は勿論それ以外の変わり結びということであれば若い方の振り袖用にも使えます。

振袖を着た数人の女性の後ろ姿 美しい帯

振り袖等は縁がないという大人の方でも変わり結びはあります。

おめでたい時の末広太鼓とか時代劇でおなじみの角出し結びとか、和とわ総本店の着付け教室では角出し結びが生徒さんに好評でカリキュラムに取り入れられています。

「六通柄」とは?

六通とは帯の長さの六割の部分に柄があり手先の四割は無地のままです。

今の袋帯はほとんどが六通柄です。

手先の端から40センチ程は柄を付けて振り袖などの変わり結びをするときに無地の部分が出ないように工夫されています。

「太鼓柄」とは?

太鼓柄は太鼓の部分と、前の部分に柄を付けた帯で、ポイント柄とも言います。

名古屋帯、染名古屋帯に多い柄付けです。

袋帯にもこの柄付けは用いられますが 圧倒的に名古屋帯が多いです。

笹の葉をモチーフにした名古屋帯の画像

名古屋帯

全通柄の帯を前にした生徒さんが直面すること

着付け教室において仕立てあがったばかりの全通柄の帯を前にした生徒さんから質問を受けることがよくあります。

「この帯、どっち側を手先にしたらよいですか?」

手先とは最初に手に取り半分に折って巻き始める帯の端っこの事です。

そうですよね、全通柄は柄というか模様が同じなのならどっちでも良いのか?良いはず?だよね、と。

それは違います。

まず一番に言いたいことは「手先側」と一度決めたら変えることは出来ません。

これはとても大事なことです。

手先側には半分に折るために真ん中にクッキリ折り目が付くからです。

お太鼓は折りませんから折り目が付くことはありません。

前回お太鼓にした方を間違えて手先にした場合 今回のお太鼓に折り目が付いてしまいます。

お太鼓の真ん中にクッキリと。

それはそこが前回は手先だったから。

それはあまり良いことではありません。

帯に折り目が付いた場合は着物屋さんに相談してください。

直すこともできるそうですが物によっては直すことが出来ない物もあると聞いたことがあります。

いくつかの着物の帯を並べた画像

手先側 決める時考えること

ではどちらを手先にしたらよいのか決める時、何を根拠に決めたら良いか 考えていきたいと思います。

まず両端を確認します。

最近はあまり見なくなりましたが「織り出し」といわれる端から数センチのところに線があることがあります。

その場合はそちらをたれ先(お太鼓側)とします。

ではそんな線などないという場合です。

帯をよく見てみましょう。

袋帯は二つ折りにして体に巻きます、表側になる方は見えるし体側になった裏側は見えません。

だから自分の好きな方が表側になる方を選んだらよいと思います。

よく見ますと全通柄の帯は上側と下側は(多分あえて)違う印象の色や模様が描かれていることが多いです。

帯の作り手さんは巻き方によって雰囲気の違いを味わえるように縦半分にした時にどちらも楽しめるように色や雰囲気を変えて作っておられると思います。

しかもお太鼓部分では自然に見えるように、です。

講師をさせて頂くようになりましてから生徒さんの帯(着物も)をたくさん目にするようになり作り手さんのそんな工夫とか思いみたいなことが垣間見えるようになったというか感じるようになった気がします。

【2022年7月22日ブログ 前結びはゆるみませんか? 帯結び・着付けの特徴】

着付け教室で帯を結ぶ様子の画像

裏側を使いたいときは?

では一度決めたら手先側変えられないんですよね、だとしたら巻いたときに裏側になった方はこの先一度も使えないのですか?

ここ お伝えしたい大事なポイントです。

そんなことはありません、その時には反対側から帯をまきはじめて下さい。

和とわ総本店の着付け教室ではまず右手に手先をもって左側 背中へと帯を巻きつけていきますが、それを左手に手先をもってそして右側そして背中と帯を巻きつけていきます。

つまりいつもとは逆に巻いていきます。

そうしますと今まで裏側になっていた方の帯が表になりいつもと雰囲気の違う柄ゆきの帯姿になるというわけです。

ただ、普段と違う慣れない巻き方ですので苦労します、私も慣れない巻き方は難しく練習をしてからでないと上手く帯を巻くことができません。

【2022年11月11日ブログ 帯結びの二刀流を目指して】

着物を着て街を歩く女性の画像

九月十月コース楽しみにしております

八月もそろそろ終わり 和とわ総本店の着付け教室九月十月コースが始まります。

初めて申し込むという生徒さん、おなじみの生徒の皆さん、ご参加お待ちしております。

また生徒の皆さんと楽しくレッスンできることを楽しみにしております。

 

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前結び着付教室2024年9月からの生徒さん募集のチラシの画像

和とわ総本店の着付け教室では受講生を募集中!

帯を前で結ぶ「前結び着付け教室」は大変ご好評をいただいております。

次回着付け教室のスタートは

2024年9月3日を予定しております。

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和とわ総本店の店舗写真

和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。

「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。

地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。

「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

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