和とわブログ

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入学式に着物を着たい生徒さんからの質問 ~岩手県一関市 和とわ 着付け教室~

こんにちは。一関市和とわ総本店で着付け教室の講師をしております鈴木です。

花便りが各地からとどくこのごろ、皆様はお花見にはお出かけになりましたか。

今回は、以前教室に通われていた生徒さんからメールがきた話を紹介したいと思います。

1. 久しぶりに生徒さんからメールがきました

 

 

 

「今度入学式に着物で行こうと思います。こんなコーディネートで行こうと思いますが先生の意見をお聞かせください」という写真付きメールがきました。

全体的に薄紫に見える江戸小紋(離れて見ると無地に見えるような小さな柄が全体に描かれている)、帯は白地に梅のおめでたいそして主張しすぎないものです。

本人の好みや、親である自分があまり目立ちすぎても良くないと思ったのでこのチョイスにしたとのことでした。

その昔自分の事を話しますと、私は子供の入学式も卒業式も全部着物で出席しました。子供は今30代前後ですのでかなり昔のお話です。

当時は皆さんピンク色や明るい可愛い感じの嫁入り道具のきものを着て来るのが普通でした。

一様にそんな感じでした。帯揚げもピンク、帯締め赤とか。

だんだん着物を着る人が少なくなりつつありましたが、着物好きの自分としては着物を着てきた人が自分一人でも構わない、そんな気持ちでした。

でも案外思ったより多かったですよ。着物好きのお母さんが着物で行かないかと誘い合ったと後で聞きました。こういうのがいいですね!

2.入学式で親はどんな着物を着たらよいか?

これです!と断定することはできませんが、一般的な考え方をお話ししますと、入学式、卒業式は子供が主役です。

親は言わば付き添い、参列者です。そのような理由から親自身が華やかなとびきり着飾った感じの装いは控えたほうがよいとされています。

着物には「格」というものがあります。入学式、卒業式は式典でありますので少し改まった装いになります。そこに「格」が登場します。どの程度のフォーマル度か?です。

候補は以下の三つです。

◯色無地

一色染、上から下まで同じ色で染めている着物です。紋がある場合とない場合がありますが、紋があるほうが「格」が上です。今回の江戸小紋はここに入ります。

◯付け下げ

裾、肩、袖に模様がある、どちらかというとおとなしめの柄付けの着物です。

◯訪問着

裾にグルっと柄があり襟・肩・袖に柄がつながっているのが特徴です。どちらかというと柄がたくさん入っていて華やかな印象のデザインが多いです。

色無地より付け下げが格上で、付け下げよりも訪問着の方が格上です。色無地を選べば控えめな感じになり、訪問着だと華やかな感じに仕上がります。

例外があるかもしれませんが、この三つの中から選ぶのがよいかと思います。

着物だけでなく、帯とか重ね襟、帯揚げ、帯締めなどで組み合わせ次第でかなり変化を楽しめます。

和とわ総本店には詳しいスタッフがおりますので是非お尋ねになってみてください。着付け教室でも折に触れてお話したりもしています。

今の時代、着物を着る機会は正直言って少ないです。だからこそ着物好きさんもそうでない方も是非とも子供の行事には着物を着てほしいと思います。私ですか? 着物を着る絶好の機会と思っていました(笑)。

3.講師冥利につきます

最近は着物を着る方が少なくなりましたが、先ほどのような生徒さんのメールはとても嬉しかったです。お子さんが生まれる前に着付け教室をやめた生徒さんで、かなり経っているにもかかわらず着物姿が素晴らしかったんです。胸元の補正具合もおはしょりの長さも何もかも決まっていて感動しました。

「着物どっちがいいですか?」の質問より、仕上がりの素晴らしさに目を奪われていました。嬉しくて何度も何度も見直しました。夜に布団に入ってから暗闇の中でもう一回メール見たりしてました(笑) それくらい嬉しかったんです。

彼女はまだ若いしもっと明るい色でもよいのでは?とも思いましたが、彼女が色々考えたうえで決めたもので、そこも理解できましたので、「江戸小紋は格の上でも問題なく、とても良いと思う」と返信しました。着付け講師をしていて忘れられない嬉しい出来事の一つになりました。

4.思い出づくりのお手伝い

ここでひとつ提案です。

学校に子供の行事で着物で行く時には「上履き用の草履」を持参するといいですよ。最初の頃は用意されたスリッパを履くものだと思い込んでいましたが、やっぱり着物には草履です、ぜひ参考になさってください。

 

 

 

メールをくれた生徒さんも最初に来た頃は着物は初めてという事でしたが、頑張って着付け教室に通われていました。今では子供の行事供に自信を持って着物着用ができるそんなお母さんになりました。子供にも親にも思い出深い記念になります。そんな思い出作りをお手伝いさせて頂いたようで嬉しく思っています。

 

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