着物の色は日本の色 ~岩手県一関市・和とわ総本店 着付教室~
こんにちは。
岩手県一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております石川です。
寒い日が続いていますが、一関の冬はまだまだこれからです。
体に気をつけてしっかり乗り切りたいと思っています。
着物や帯の決め手は「色?」
着物や帯を選ぶ時、一番の決め手になるのは何だろうと考えた時、私は「色」ではないかと思います。
洋服であればデザインや材質で大きく違いもあるでしょうが、着物の形は同じですから、色合いや柄が好きか、似合いそうかによる気がします。
着物の色は「日本の色」
着物の色合いは、赤、青、黄、緑などの絵の具を絞り出したそのままの色ではなく、色と色とが微妙に混じり合った優しい穏やかな日本の色だと思います。
四季折々の植物や移り変わる自然の色を着物の色に取り入れようと工夫し、日本独特の美しい色が染め出され、現在までも引き継がれています。
この色は何色?
着物や帯を見た時に「この色は何という色だろう」と思うことがよくあります。
「グリーン」「ピンク」「赤」「紫」「黄色」と言ってしまうのは簡単ですが、実はそれぞれ素敵な名前がついているのです。
絶妙な、センスの良い色名に私はとても惹かれます。
「はねずいろ」ってどんな色?
YouTubeで小説の朗読を聴いていた時「はねずいろのブラウスを着た婦人」と耳に入ってきました。
「はねずいろ?」なんだか響きの良い色名です。
一体どんな色だろうと思いました。
いつも見る着物手帳と着物検定の教本の色見本のページを開いてみましたが、載っていませんでした。
Googleで調べてみると、濃かったり薄かったり何種類もの「朱華色(はねずいろ)」が出てきました。
「諸説あり」でしたが、一番しっくりきた説明文は「朱色に近い、オレンジ色がかった薄い赤色」という感じです。
色を伝えるのは難しい
色を言葉で説明するのはとても難しいと思います。
同じ色でも光の加減や見る場所や角度や、時間帯、もしかしたら見る人のその時の心のありようでも違って見えるかもしれないと思うからです。
着物の色は日本の色名で
でも、着物の色を説明する時は、グリーンとかピンクとか言わずに、持っている色見本と見比べて「木賊色(とくさいろ)」、「利休茶(りきゅうちゃ)」、「鴇色(ときいろ)」、「撫子色(なでしこいろ)」などと、ちょっとカッコつけて言いたいと思っています。
着付け教室にも『着物手帳』を持参し、今日の着物の色は「銀鼠色(ぎんねずいろ)」ですかね、などと話し合ったりします。
好きな色に引き寄せられて
生徒さんからは「グリーンが好きなので、着物も帯も緑系の色が入っているものが多くなりました。」という声が聞かれ、「分かる、分かる。確かに、私もどうしても好きな色に目が行ってしまうな。」と思いました。
有難い「色の力」
色は力を持っていて、赤系の色を身につけると元気になれるとか、緑系の色を見ると気持ちが穏やかになると聞いたことがあります。
「色」の存在は普通で当たり前の事ですが、とても有難い事なのだと思えます。
朝晩、縁側のカーテンを開け閉めする時に見る朝焼け、夕焼けの空の色も楽しみのひとつです。
感動的に綺麗な夕焼け空を見た時は、思わず友達に「今すぐ夕焼けを見て!」と連絡したこともありました。
「春は黄色から」と聞きます。
れんぎょうや水仙、菜の花が咲き、山々が萌黄色(もえぎいろ)から常磐色(ときわいろ)に変わっていく様子を今年も愛でたいと、今から心待ちにしています。
着物は平凡な日常の張り合い
着物を通して色々なことを思ったり、考えたり、話したりすることは、何気ない平凡な日常を過ごしている私にとって大切な張り合いになっています。
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「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。
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