祝 成人式(二十歳のつどい)着付師たちの成人式 ~岩手県一関市・和とわ総本店~
明けましておめでとうございます。
一関市 和とわ総本店の着付教室で講師をしております鈴木です。
昨日一関市では成人式改め「二十歳のつどい」が開催されました。
実際にこのブログが掲載されるのはもう少し先になるとは思いますが、今の私は昨日の成人式の興奮さめやらずといったところです。
成人式「二十歳のつどい」の式典に参加するお嬢様方に着付師としてお振袖の着付をさせていただく、昨日は私達にとってそういう日でした。
私達着付師がこの日を迎えるまで
振袖着付けをするにあたり私達着付師はたくさん練習をしてきました。
自分が着付けるだけでなく、時にはモデルになって着付けてもらいます。
その際に腰紐の大切さについて再確認しました。
腰紐は緩いと着崩れの原因となるため緩まないようにきっちりとかなり厳しく結びます。
正しい位置であれば紐を当てた直後のその時はかなりきつく感じたとしても、徐々にきつい感じは気にならなくなるものなのです。
ですが、当ててはいけない位置に当てた場合、我慢すれば我慢できるような苦しいというべきか迷うような程度の締めつけ感がいつまでも続きます。
こんな事をこの練習で身をもって知る事ができました。
それとなかなか「苦しい」と言いづらいという事も実感しました。
ですので実際に着付ける時には、声をかけるようにしています。
「着付は苦しくないですか?大丈夫ですか?」と。
これらの事はモデルとなり着付けてもらう練習で得た収穫です。
自分の娘の成人式の時の思い出
自分の娘の時はかなり前の事になります。
振袖一式を思いを込めて一つ一つ吟味して買い揃えました。
(ただ安くて良い物、コスパのいいものを探し求めていただけですけどね)
楽しかったなぁ。
親として我が子の成人式は子育ての集大成といった気持ちでした。
今回も「振袖の着付、失敗したらどうしよう」と不安を口にする私に
「そんな事ない!大丈夫!!」と娘は大きな声で私の不安を振り払ってくれました。
今はすっかり大人になりましたが、ともかくその当時の娘は私の宝物でした。
昨日振袖を着られたお嬢様方のお母様方もきっと同じ気持ちですよね。
成人式当日の着付師
前日の打ち合わせを経て、当日家を出る時、外はまだ暗かったです。
到着した時広い着付会場はもうすでに十分暖まっていました。
和とわの社員の方々はどれだけ早く出勤されたのでしょうか。
さて、始まってしまえば無我夢中ですが、着付けが始まるまでのこの時間は何とも言えない緊張に包まれます。
徐々にメイクや髪を整えられたお嬢様方が入ってこられます。
本当に華やかでもう皆さん可愛くて美しくて可憐です。
振袖の着付け会場は一気に華やぎます。
数年前から感じていましたが、振袖着付けの時の会場は目には見えませんが、キラキラしたものが会場に溢れているような気がします。
これは雰囲気のせいかもしれませんが、本当に感じるのです。
一人や二人ではない二十歳のお嬢様方が若さとか幸せとか希望に満ちているとか、あふれんばかりの幸せなオーラを放っているでしょうから、会場がそういった空気に包まれたとしても不思議はないかもしれません。
当たり前の事が当たり前にできる幸せ
「成人式おめでとうございます。コロナで成人式が開催されるか心配だったでしょう?」
「はい、心配しました」
「こんなに素敵なお振袖も用意されたのですもの。無事開催されてよかったですね」
そんな会話を交わしました。
成人式が開催される事になり本当に良かったと心から思います。
実は二年前の一関市の成人式はコロナが蔓延し延期となりました。
その時の新成人の皆様はどんなにガッカリされたことでしょうね。
そして丁度一年前、コロナ禍の最中ながら二日連続で二年分の成人式が開催されたのです。
前年に延期になった分、そしてその年の分と。
だれのせいでもなく、私達着付師も着物を手配している着物屋さんも、そして当の二十歳のお嬢様方が一番ですが、本当に振り回されました。
ですので、今年の成人式は予定通りに開催され本当に良かったと思うというわけです。
今まで当たり前と思っていた事が当たり前に出来るって有り難いことなのですね。
様変わりするお振袖姿
数年前からかなり目立つフリルの付いている重襟や帯揚げ等を見るようになりました。
最初はかなり驚きました。
でもそんな事で驚いてはいられません。
昨年も数名おられたとの事ですが、今年も振袖姿に草履ではなくブーツをはく方が数名おられました。
私も見かけましたが斬新でかっこよかったですよ。
振袖スタイルは時代に合わせてきっともっと色々と変化していく事でしょう。
こちらこそありがとう
着付をさせていただいたお嬢様に尋ねられました。
「皆さんは何時に来られたんですか?」
「そんなに早くにですか? それは私達の為にありがとうございます」とねぎらっていただきました。
そこで私は満面の笑みでこう答えました。
「いいえ、楽しいの。とっても。こちらこそこんな素敵な瞬間に立ち会えて幸せです」と。
これは心の底から思っている事です。
「こちらこそありがとう」と。
平和な一年でありますように
平和だからこそ着物を楽しんでいられる。
着物を楽しむ事ができるのは幸せな事です。
普段着物に接している私達がよく話している事です。
年頭に当たり戦争もなく、コロナなどの病気も収まり、平和な一年でありますように祈るばかりです。
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