百歳(桃寿)になった義母との思い出づくり ~岩手県一関市・和とわ総本店 着付教室~
こんにちは。
岩手県一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております石川です。
弥生3月も半ばとなり、一関も春めいてきました。
今年の桜の開花は例年より早いそうです。
着物友達とのお花見を計画しようと思っています。
百歳(百寿:ももじゅ)お誕生日おめでとう
令和5年2月15日、義母が百歳(百寿:ももじゅ)の誕生日を迎えました。
西暦1923年、大正12年生まれです。
世間的にはそれほど珍しくはないのですが、身近にいる私達には、驚きであり、とても喜ばしい事でした。
大勢集まった百寿の誕生会
子ども5人、孫13人、ひ孫14人に恵まれ、元気で迎えた100歳という節目の誕生会(百寿の祝い)を市内のホテルで行いました。
地元に住んでいる親族だけでなく埼玉、千葉、群馬からも集まり、20人程での和やかなパーティーになりました。
翌日の地元の新聞には、桃色の祝着姿で花束を持った義母の姿が載っていました。
年祝いの着物
30年以上前に、義母に買ってもらった着物があります。
33歳の年祝いの頃だったと思いますが、白生地を好きな色柄に染めて着物にしてあげるというお話しで、どこかの催事に一緒に行きました。
そこでたくさんの見本やカタログを見ましたが、カタログの中で女優の五十嵐淳子さんが着用していた更紗模様の小紋がとても素敵に見えたので、迷わず決めました。
その頃の私にとっての着物は、嫌いではないけれど自分では着られないし、帯や襦袢や帯締め、帯揚げなど、クリアしなければならないことが多く、よく分からなかったのです。
出来上がった着物はとても気に入ったのですが、しまい込んだまま忘れていました。
初めての紬
なかなか着る機会のないまま20年が過ぎ、
着付教室に通うようになって初めて袖を通したのでした。
着付教室で、その着物が紬であること、普段着であることを知りました。
付下げや色無地などは持っていましたが、私には初めての紬でした。
軽くてとても着やすく、講師になってからも時々着ています。
古くならない着物
えっ? 30年以上前の着物? もう派手になったのでは? とお思いではありませんか?
30年前の私が大変な地味好みだったのでしょうか、大丈夫まだいけるのです。
そう思うのは自分だけかと、着付教室で生徒さんにいきさつを話して聞いてみますと、皆さんは「今ちょうど良いです。」と言ってくださるのでその気になって着ています。
それどころか、まだまだ10年は着ようと思っているくらいです。
義母に見せたい着姿
そんな更紗模様の紬ですが、いつでもどこでも自分で着られるようになったのに、義母に着姿をまだ見せていませんでした。
身内だけなので誕生会に着て行こうかとも思いましたが、着物は着物です。
紬とは言えまだまだ目立ちすぎると思い、やめました。
元気なうちにあの時の着物を着た姿を見てもらいたい、見せなければ、そんな気持ちがしていたので、数日後出掛けて行きました。
帯は、水仙と椿のポイント柄の名古屋帯に蘇芳色(すおういろ)の帯締めにしました。
陽当たりの良い茶の間で、義母はいつものように穏やかに迎えてくれましたが、話しても着物のことは覚えていなかったようで、「立派だねぇ。」とだけ言われました。
それなりのツーショット写真
夫が撮ってくれたツーショット写真は、「ヘタクソ!」と言いたい出来でしたが、「それなりだ」と言われそうなので黙っていることにして、大切な思い出の1枚にしました。
何はともあれ、着姿を見せないでしまったと悔いる気持ちのモヤモヤが少し晴れた一時でした。
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2023年4月から次の着付教室がスタートします!
■土曜日 教室 18:30 4月1日(土)スタート
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■火曜日 教室 10:30 4月4日(火)スタート
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「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。
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