着物のサイズと着姿 ～岩手県一関市・和とわ総本店 着付教室～
こんにちは。
一関市の「和とわ総本店」で着付け教室の講師をさせていただいております鈴木喜代です。
3月はなんと言ってもWBC!!
日本中が大変盛り上がり、いまだに興奮冷めやらぬ…といった感じですよね。
中でも大谷翔平選手や佐々木朗希選手の活躍は、同じ岩手県民としてとても誇りに思います。
そして選抜高校野球もあり、岩手県は出場していませんが、そういう時は東北人になって宮城県や秋田県の高校を応援します。
プロ野球のテレビ中継はあまり観ませんが、WBCと高校野球は一発勝負にドラマがあって結構感動します。
それから大相撲春場所もありました。
私的には今一番相撲に注目しています。
いつか会場で観戦してみたいと思っています。
このままコロナが落ち着いてくれると良いですね。
着付けおさらいコースの生徒さんはほぼ自分で着物が着られます
2月3月の着付け教室では「おさらいコースB」を担当させていただきました。
Bコースともなると皆さんほぼ自分で着られる方々です。
さらに美しい着姿を目指す皆さんは「では始めましょうか…」と声をかけると、黙々と手を動かし早い方では15分もかからず、襦袢、着物、二重太鼓と仕上げていきます。
「あれ、私は何をすれば良いのかな？」なんて思ったほどでした。
生徒さんそれぞれの着物で
６回コースの教室では生徒の皆さんそれぞれ
「これは若い時に作った着物なの…」とか
「義理母の着物です」とか
「先日のイベントで買った帯です」など様々な着物や帯で練習していました。
その中で一人の生徒さんから「こちらのお店で購入した着物と襦袢、両方ともサイズが大きいと思うんですが…どう思いますか？」と聞かれました。
私にはとてもステキな着物だし、サイズ感も丁度良く見えるけど…と思いながら、そういえば自分も初めて購入したカラーの柄の着物を着た時に少し違和感を感じたなぁ～と思い出しました。
着姿が美しく見えるサイズ感
私の場合は昔から裄（ゆき：着物の背の縫い目から袖口までの長さ）が短い着物ばかりを着ていましたから、写真を撮る時は肘をキュッと締めて出来るだけ裄が長く見えるようにしていたものです。
ところがカラーの柄の着物は普通の姿勢のままで裄がたっぷりと有り「やっと女性らしくなれた～」と鏡を見て嬉しくなりました。
好みはあると思いますが、私が美しいと思う着姿は裄が手首がかくれる位の長さです。（紬は少し短かめ…）
それから寸法が気になりはじめて、メジャーで裄、後幅、前幅、身丈と色々と計ってみました。
着物のサイズを測ってみると
古い着物の裄丈は66㎝～66.5㎝。
最近購入した着物の裄丈は70㎝。
私に合う丈は70㎝なのになぜ手持ちの着物は66㎝なのか？
それは昔と今の反物の違いがあるのだそうです。
40年位前の反物の巾は35㎝～36㎝が一般的でした。
最近の反物は巾は38㎝位の物が多いそうです。
背の高い方やふくよかな方には40㎝～42㎝位の物もあるそうです。
裄とは背幅＋袖幅ですので、35㎝の反物ではいっぱいいっぱいに作っても縫い代がありますので、裄丈は66㎝前後になります。
それが38㎝の反物ですと裄丈72㎝まで可能です。
私は70㎝ですので余裕です。
裄丈だけでなく身丈（みたけ：着物の縦の長さ）も長くなりました。
昔は身長と同じ位の身丈で、腰でヒモを結んでいましたが、最近は身長プラス10㎝の身丈です。
和とわの着付け教室では、ウエストベルトという伸縮性のベルトで腰ではなくウエストで止めます。
締めつけ感がなく、お手洗いにいった時も楽に直す事が出来ます。
裄丈と身丈が長くなった事で生徒さんも大きく感じられたのだとわかりました。
着物でわからない事は生徒皆さんで共有
生徒さんには、ベルトの位置を腰からウエストへ変える事、裄丈は品が良くて美しい着姿ですヨ…とお伝えし納得してもらいました。
今回のサイズの件で他の生徒さんも身丈と裄丈といった自分のサイズを知る事と着物の仕立てを少し理解できて、良い勉強になりました。
という事で、とても有意義な教室になりました。
皆さんステップアップされて次は他装コースに参加されます。
皆さん前向きで、そしてとても仲が良いので、どんどん上達されると思います。
楽しみですね。
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着物の着付けを習いたいという方！
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営業時間 10:00～18:30 水曜日・木曜日定休
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。
「和とわ総本店」は江戸時代から９代続く老舗呉服店です。
地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。
「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。