和とわブログ

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着物で父を偲ぶ。大好きな父との別れ ~岩手県一関市・和とわ総本店 着付け教室~

思いがけない突然の別れ

こんにちは、一関市の「和とわ総本店」で着付け教室の講師をさせていただいております鈴木喜代です。

私事ですが4月・5月クールの着付け教室期間中に父が亡くなりました。

4月・5月クールでは入門コースを担当させていただいておりました。

インターネットで申し込みされたという本当に着物は初めてですという方や、自分に合わせた補整道具までお持ちの、着付けはベテランだけど帯の前結びをおぼえたいという方だったり…。

どの様にすすめて良いか千葉先生に相談しながら始まりました。

うまく説明できるかなァ~と緊張もありましたが、1回目~2回目と回がすすむにつれて着物以外の雑談などもしながら楽しく練習していました。

レッスン4回目の日曜日の朝に父が熱を出して、明らかにいつもと違う様子に私も慌てて病院に連絡して診てもらう事になりました。

着付け教室を楽しみにしていましたが仕方ありません。

急遽お休みさせていただきました。

病院に行って一日中色々な検査をして点滴もしましたが、その日は落ちつく事はなく入院する事になりました。

次の日再度病院で「だいたい一週間位の入院になります」という説明がありました。

別に重大な病気という感じもなく普通に説明してもらったので、その時の私は軽く考えていて、父に面会出来ない事も “まぁコロナだしなぁ”…というくらいでした。

レッスン5回目はいつも通り楽しく終えて次週の最終回を楽しみにしていたのに、その日の深夜に病院から連絡がきました。

 

両親の葬儀には自分で着物を着たい

月曜日は退院する予定になっていたのに、一週間ぶりに会った父は冷たくなっていました。

誤嚥でした。

それからは、次から次へと決める事が多くて悲しんでいる時間はありませんでした。

(悲しむ暇が無いくらい忙しいって、色々な人達が言っていた通りだ~なんて他人事みたいに感じていました。)

お寺の都合と私のわがままもあって、少しイレギュラーな日程が決まりました。

家に連れて帰ってその日のうちにお通夜をする事になりました。

私が着付けを習う事にした理由の1つはコスパを考えて…ですが、もう一つ理由があります。

それは両親の葬儀には着物を着るという事でした。

母からは「せっかく買ってやったんだから私達の葬儀の時には絶対着物を着なさいよ !!」

とまぁまぁ強めに念をおされていました。

ですから自分が生徒の時に先生に「喪服で練習しても良いですか?」と聞いて何度か練習させてもらいました。

私以外にも同じような理由で、喪服で練習していた方もいらっしゃるみたいです。

しかし、お通夜には家の片付けやら、やる事が多過ぎて着物は着られませんでした。(泣)

一日おいて水曜日に火葬、金曜日が葬儀でした。

そちらはもちろん着物を着用しました。

父には「買ってもらった着物だよ。いつも練習に行かせてもらってありがとう」って伝えました。

母は大満足な様子で「さすが着付けの先生をやっているだけあるね!」と今まで褒めてもらったことないのに…褒めてもらいました。

 

着物で父を偲ぶ

葬儀が終わってもやることがいっぱい有り、まだ悲しめないんですね。

一つ一つ終わらせていって少しずつ時間に余裕が出来てきて、その辺りから涙が溢れてきました。

夜一人になった時、お風呂に入っている時や布団に入って電気を消した時、涙が止まらなくなります。

子供の頃からずっと優しかった父、おもしろかった父(私の友達にも人気がありました)、良い思い出ばかりです。

孫にも優しくて(少し甘過ぎですが…)2人の孫はおじいちゃん大好きです。

近くに住む娘と2人で思い出を話してはまた泣いています。

先日四十九日を終え百か日・初盆まで少し間があきます。

少しずつ落ち着いてくるんだと思います。

百か日は絽の着物を着ようと思います。

和とわの店の方に教えてもらいました。

1周忌、3回忌くらいまで黒喪服で、その後7回忌、13回忌…となると色喪服といって、色無地に黒帯というのが一般的だそうです。

とはいっても私が持っているのは明るめのサーモンピンクの色無地ですので、そのような色は控え、茶・灰・藍・紫・えんじといった地味な色の方が良いようですね。

 

着付け教室を続けられる幸せ

………そして6月・7月クールが始まりました。……

前回の入門コースでは2度もお休みして、生徒の皆さんにはご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。

最終回で着物を着た写真を送っていただき嬉しかったです。

しかも引き続き今クールではおさらいAコースを受講されるそうで、またお会いできる事もとても嬉しいです。

私はおさらいBコースを担当させていただいております。

今回もまた着物好きな方々と一緒に練習できて、素敵な着物や帯を見させていただき楽しいお教室になっております。

着物にかかわれる事が癒しになっています。

ありがとうございます。

 

…最後に葬儀での失敗談!

火葬の時に履いた足袋が小さくて指が痛くなったので、葬儀の時には新品の大きめの足袋を下ろしました。

草履を履く時や歩く時に歩きづらいと思っていましたが、新品はこんな物かと諦め頑張って歩いていました。

家に帰ってやっと足袋をぬいだら、なんと!下敷の紙が入っていました。

しかも汗で半分くらい破れていました。

歩きづらい理由が判明しました。(笑)

次の日は両膝下が筋肉痛で大変でした。

皆さんも下敷の紙は取って履くように気をつけましょうね。

 

 

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次の着付け教室スタートは9月からです!!

涼しくなる秋に向けて着物を着る機会も増えていきますね (^^)/

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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。

「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。

地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。

「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

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