半襟の付け方のポイント~岩手県一関市 和とわ 着付教室
こんにちは
一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております石川幸子と申します。
どうぞよろしくお願い致します。
和とわの着付け教室は入門コース、おさらいコース、他装コースがあり、私はおさらいコースを担当しています。
入門コースではお道具の使い方、帯のたたみ方、襦袢、着物の着方から二重太鼓までの一通りの流れをお稽古し、まず着物に慣れていただくところから始めます。
6回はあっという間に過ぎますし、着付けは繰り返して練習することで身についてきますので、次はおさらいコースに進むことができます。
1.「半襟を付け替えてみたい」生徒さんの声
回数を重ね、自分で着られるようになってくると、「衣紋が抜けない」「半襟が左右均等に出せない」「垂れがどうしても長くなってしまう」等々、もっと綺麗に着たいという意欲が出てきますし、知りたいことも増えてきます。
「半襟の付け方って、これでいいんですか?」と聞かれたことがありました。
何度もお稽古をしたので汚れが気になり、付け替えてみたという事でした。
半襟をつけるのは、時間もかかりますし、少し難しいのですが、「やってみました」というその生徒さんの前向きな気持ちにとても感心しました。
2.私も初めは苦労しました
実は、私も教室に長い間通った修了生ですが、その頃半襟は母につけてもらっていて、自分で付けたことはありませんでした。
講師になってから初めて付けてみたのですが、結果は、指に針を刺し半襟に血をつけてしまったり、糸が絡まって縫い進めなくなったり、背中心で合わせたはずなのに、左右の長さが合わなかったりと散々な出来でした。
それでも何回もつけているうちに、得意というほどではありませんが、あまり苦ではなくなってきました。
3.半襟付けで一番のポイントとは?
生徒さんがつけた半襟は、表身頃に針目が出ない付け方で左右の長さも揃っていましたが、襟肩明き部分に針目が目立っていました。
そこで、次の教室で途中経過が分かるように3枚の襦袢に手順ごとに半襟を縫い付けた実物をお見せしながら説明することにしました。一番のポイントは、衣紋を抜いた時に見える襟肩明き部分だけは針目が出ないように「くけ縫い」か「まつり縫い」することです。
その他は見えなくなるので大き目の針目で大丈夫なのです。
私の失敗談も交えながら、針と糸は絹用が良い事や半襟の中心と背中心を合わせてしっかり待ち針を打つ事などの注意点も話しました。
生徒さんからは、「糸が絡まってイライラしますよね。」とか「下手の長糸、上手の小糸と言うそうですよ。」とか「半襟って、はずしてみると意外に汚れていますよね。」等々の声が聞かれました。
付けたことがありそうな生徒さんもいましたが、「なるほど」と思っていただけたと感じられて、襦袢3枚持ってきた甲斐があったなと思いました。
このように、着付け教室の良いところはお一人の生徒さんの疑問について、講師も他の生徒さんも一緒に考え、学べるところです。着付けはもちろん、今回の半襟付けの方法も、今まで知らなかった・気がつかなかったことが、実際に目で見て手を動かしながら習得できます。
4.いろいろな半襟を楽しみましょう
半襟は白い物だけでなく様々な色や柄、素材の物がありますし、既成の物だけでなく、例えば縮緬の綺麗な色柄の風呂敷とか襦袢の余り布等でも巾と長さがあれば半襟として活用することが出来ます。
「衣紋が抜けない」「半襟をもう少し出したい」と思っている方は、半襟を変えてみてください。
季節に合わせて明るい色の刺繍の半襟などを選ぶと気分が上がり、衣紋がすっと抜けるかもしれません。
楽しみながらお稽古することが上達への近道です。
5.和とわの「半襟の付け方教室」ご案内
和とわでは年に数回「半襟の付け方教室」を開催しております。
近いところでは、3月28日(月)、4月25日(月)、時間は10:30~12:30頃までです。ご自身の半襟とソーイングセットをご持参願います。講師は和とわ社員の和装士 菅原君子が担当します。参加費お一人様500円いただきますのでご了承ください。
ご自分で半襟をつけられるとおしゃれ度がグンとアップしますよ。
ご希望の方はこちらまで(tel.0120-26-5291)
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着物の着付けがしてみたい方!
ちょっとしたご相談もお気軽にどうぞ
営業時間 10:00~18:30 水曜日・木曜日定休
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。
「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。
地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。
「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。