黒留袖を自分で着たい【生徒さんの声】 ~岩手県一関市 和とわ・着付け教室
こんにちは、一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております、鈴木です。
二月如月、各地からちらほらと春めいた便りが届きつつありますが、ここは北国岩手の一関、まだまだ寒い日が続くと思いますが何やら日差しは春めいてきた感じがします。今回は着付け教室に来られた生徒さんの声、様子をおつたえします。
1.着付け教室で生徒さんが練習に使う着物とは?
和とわの着付け教室では、持っている持っていないにかかわらず、希望する生徒さんには着物もお道具も全てお貸出ししています。
実際には着たい着物を着ます。箪笥には母や祖母の着物がたくさんあってそれを着たい、そんな生徒さんもおられます。勿論ご自身の着物をお持ちになる生徒さん、そして貸し出し用の着物を選ぶ生徒さんもおられます。何を着るかは生徒さんの自由で、毎回着物を変えて楽しんでいる方もいらっしゃいます。着物に触れることができるのも着付け教室の魅力です。
2.黒留袖は普通の着物と違いますか?
黒留袖は着物という基本は他の着物と同じではありますが、実際着る時には注意すべきところがあります。着物には格があります。その点でいうと黒留袖は既婚女性の第一礼装、家紋がついていて格式の最も高い改まった席に着ていくものです。着ていく場はかなり限定されます。一般には子、甥、姪の結婚式に着ます。また、仲人婦人が着たりします。着装の点では襟のところに白い比翼を重襟のように出し、家紋が見えるように着ます。黒留袖は刺繍などが施されていたり重厚な作りのものが多く重いです。かいつまんで簡単にあげてみましたが着物は難しいことも多いので、講師だけでなくお店のスタッフにも気軽に聞いてみてください。
3.着付け教室で黒留袖を着たいのですが?
教室の生徒さんから、「着付け教室で黒留袖を着られるように練習したいのですが」とお申し出があった場合、講師の私は「はいよろしいですよ、持っていらしてください。」とお伝えします。教室で色々な着物を着てみる事は経験としてよいことです。その中で着物の格の話ですとか着物に関する知識の話が出る事でしょう。周りの生徒さんの勉強にもなります。留袖特有のしっとりと重い感じなども体で感じる事ができるでしょう。帯の間にさす末広の話もでますね。
今回留袖を着たいと話された生徒さんは実はずっとではありませんが長く着付け教室に通っている方です。今まで色々な着物で練習してきた訳で今度は留袖に挑戦してみたいと思ったのでしょう。第一礼装・黒留袖という、着物のルールが明確に決まっている、言ってみればちょっと敷居の高い着物を「自分で着られるようになること」が、ご自身の自信にもつながるのかもしれません。今のところ身内の結婚式の予定は残念ながら無いそうです。練習しているうちに急に結婚式のご招待があるかもしれませんね。
今回ご紹介した生徒さんは実際に着物を着る予定はないようですが、逆に予定がありそこを目指して練習を頑張る生徒さんも少なくありません。「うまく着ることが出来ました」そんな報告を聞くことが講師として何より嬉しい瞬間です。一人でも多くの方に着物の楽しさを実感していただくことを目指してご指導させていただいております。
黒留袖を誰かに着せてもらうのではなく、自分で着られるスキルを身につけたいという方もお気軽にご相談ください。
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ」が運営する着付け教室です。
和とわは江戸時代から九代続く歴史のある着物専門店。一関市だけでなく、奥州市、宮城県栗原市、登米市、気仙沼市からもお越しいただいております。
着物に関することはお手入れからコーディネートまで、なんでもご相談ください。
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