娘の振袖のお話 ～岩手県一関市・和とわ総本店 着付教室～
こんにちは。
岩手県一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております石川です。
今年も残り少なくなってきました。
月日の過ぎ去るのは本当に速いものだとつくづく感じている今日この頃です。
月1回のペースで書いてきたブログも今回で８回目になりました。
最初の頃は、書きたい断片的な思いをどのように膨らませて文章にしたら良いかと気掛かりな何日間かを毎月過ごしていました。
何とか書き終えて、やれやれと解放された気分もつかの間、すぐまた次の入稿日が迫ります。
頭の中はいつも「次は何を書こう」とネタを見つけることでいっぱいでした。
それでも最近は、気持ちに引っ掛かったことを突き詰めて整理し、自分の中で結論付けることが出来るようになってきたと感じられ、続けるってやっぱり大事なんだなと思っています。
まだまだつたない文章ですが、読んでいただいた方に心から感謝します。
さて今回は、振袖のお話です。
◎成人式と言えば振袖
年が明けるとすぐ成人の日ですが、成人式と言えば振袖姿のお嬢様方が思い浮かびます。
◎夏の成人式
私にも娘が一人おりますが、娘が成人式を迎えた頃は１月ではなく８月に式が行われていました。
夏の成人式なので振袖姿はなく、思い思いのワンピースやスーツで晴れの日を迎えた新成人が当時の新聞の一面を飾りました。
◎夏の成人式だった娘にも振袖を着せたい
成人式は夏の開催でしたが、私は、二十歳になる娘の振袖姿を見たいと思っていました。
ちょうどその頃、仙台の呉服屋さんにお勤めしている方と知り合いになり、東京のホテルで行われる振袖の展示会に娘と一緒に行く機会がありました。
◎納戸色の振袖
その会場で娘は何枚かの振袖をあててみて、かなり迷った様子でしたが、最終的には納戸（なんど）色（緑がかった少しくすんだ青色）に桜模様の振袖に決めました。
私は、とても嬉しそうな娘を見て、東京まで来た甲斐があったとその時思いました。
◎赤銅色の袴で卒業式
短大の卒業式の時、初めて振袖に袖を通し、赤銅（しゃくどう）色の袴をつけて写真に納まりました。
その後は振袖を着る機会がないまま３年ほどが過ぎて、お嫁さんに行くことになりました。
◎結納には振袖を着せたい
望まれて嫁がせることに異論などあろうはずはなかったのですが、結納を６月末に行いたいという提案に私は「振袖を着せたいので５月にしてほしい」と申し上げました。
娘の振袖姿を家族みんなで眺めたかったのです。
これでやっと２回。
もう１回くらいは見たかったと思いましたが叶わず、その後はずっとタンスの中でした。
◎子どもの行事には着物を着る娘
あれから１０数年が過ぎ、３人の男の子の母親になった娘は、子どもの七五三や入学式、卒業式には着物を着たいと言ってくれますので、私の出番になります。
娘が嫁いでから着付教室に通い始めた私でしたが、自分で着られるようになったからと、そこでやめていたら、今、娘に着物を着せることは出来なかったと思います。
着せて眺めるのも良いものです。
◎他装コースに進んだ生徒さん
私が担当している「おさらいコース」の生徒さんで自分ではなく他の方に着物の着付けをする「他装コース」にも参加し始めた方がいらっしゃいます。
その方は二人の息子さんのお嫁さんに着せてあげたいと話していました。
着せてあげて、喜んでくれる姿を見られるのはとても幸せな事で、「着物を着てくれてありがとう」という気持ちになります。
目標を見つけ、スキルアップしようとしている生徒さん、応援していますよ。
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。
「和とわ総本店」は江戸時代から９代続く老舗呉服店です。
地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。
「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。