和とわブログ

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「初めての胴抜き仕立て」〜岩手県一関市・和とわ 着付け教室〜

 

空を飛ぶ白鳥の群れの写真

こんにちは。

岩手県一関市の「和とわ総本店」で、着付け教室の講師をしております、鈴木喜代です。

朝晩はぐっと冷え込んできましたが、日中は穏やかで過ごしやすい日が続いていますね。

我が家には炬燵(こたつ)はありませんが、ストーブは使い始めました。

まだ朝晩だけですが、一日中つけっぱなしになる日もそう遠くはないかもしれませんね。

そうそう、白鳥が飛来してきました。

半月くらい前の深夜に白鳥の鳴き声で目が覚めました。

毎年のことですが、結構大きな鳴き声が聞こえます。

我が家の真上を飛んでいるかのように聞こえます。

目は覚めてしまいましたが悪い気はしません。

田んぼで餌を食べたりする姿や、飛び立ったりする姿、川に着地する姿に癒されていますからね。

着物の仕立て直し

前回のレッスンでは、単衣の着物を着用しました。

本来10月は袷の着物になりますが、25度前後の気温でしたので単衣が気持ちよかったです。

当初考えた3着は、大島紬と塩沢紬と牛首紬でしたが、結局大島紬は出番がありませんでした。

この大島紬は少しだけ身丈が足りないので、ついついレッスンの時は補欠になってしまいます。

前にもお話したように、大島紬と塩沢紬は主人の着物を仕立て直しした着物です。

【2023年10月6日ブログ 暑さ寒さも彼岸まで】

大島紬の方は私の身丈をとることはできませんでした。

それをふまえて、第2弾の仕立て直しは、身丈が足りない時には、似たような着物の余生地を足して欲しいとお願いしました。

今回お願いした2着の着物はどちらも何紬かは私にはわかりません。

大島紬、塩沢紬でないことはわかりますが、お店の方もはっきりとはわかりませんでした。

紬であることは確かです!

4種類の大島紬着物の写真

大島紬のイメージ

その紬をまたまたバカの一つ覚えのように、単衣仕立てにお願いしたらお店の方から「胴抜き仕立て」にしてみたらとアドバイスしてもらいました。

私の記憶が確かならば・・・私がまだ生徒としてレッスンに通っていた時に○○さんが持って来た着物がたしか・・・。

先生も珍しい着物を見せてもらったとおっしゃっていましたけど、もちろん私は「初めまして」でした。

勉強になった「胴抜き仕立ての着物」

そんな珍しい仕立にして大丈夫なのかぁ、と少し不安になりましたが、第2弾の着物は大島や塩沢とは違い生地がザラザラしているというか、ふわふわしている感じのもので単衣にすると裾さばきが悪いということと、着ているうちに膝のあたりが抜けたようになるそうです。

それらを防ぐために裾に裏地を付けた方が良いと教えてもらい、なるほど~と納得して胴抜き仕立てにお願いしました。

なぜ胴抜き仕立てと言うかは、袷仕立てから胴=上半身の裏地を抜いて仕立てたもの……ということらしいです。

袷仕立てよりは上半身の暑さが軽減されると思います。

着物の胴抜き仕立ての説明図

しかし、今回は紬なので薦められましたが、柔らか物にはお薦めしないそうです。

裏地のある所とない所の差が目立つからだそうです。

勉強になりました。

勉強になったのはもう一つ。

2着頼んだうちの1着が、身丈が足りず継ぎ接ぎことになりました。(第1弾の反省がいかされる時が来た~!)

家にある男物の羽織を持っていくと、片方の袖だけはがされて、それ以外は返されました。(どうせなら全部バラして欲しかった……笑)

そして後日、生地を合体させる場所を決めるため、私が着物を着る時に腰ベルトを留める位置を測ってもらいました。

その位置に縫うのかと思いきや、その位置から上下に均等にわけて縫い付けるのだそうです。

まだまだ知らないことがいっぱいありますね~。

本当に勉強の連続です。

【2023年4月14日ブログ 着物のサイズと着姿】

着物SDGs?

主人の着物はあと3着、他にも私の身丈、袖丈が小さい着物や昔サイズの反物が沢山ありますが、今回の仕立て直しが面白かったので、陣羽織りにするとか帯にするとか色々と考えてみようと思いました。

お店では、洋服やカバンなどの小物に作り直すこともできるようですよ(私はまだ頼んだことがないですが……)。

断捨離の流行りですぐ捨ててしまうことを考えがちですが、何度も催事に入っていると、作る側の人達の情熱やご苦労が伝わってきます。

そりゃ~お値段が高くなるのもわかります。

そんな着物を簡単には捨てるわけにはいきません。

これからもコツコツと時間は掛かりますが、仕立て直しをしていこうと思います。

こういうこともSDGsの一環みたいなことかなと思いました。

着物リメイクご紹介POPの画像

11月から始まる着付けレッスン

11月の和レッスンが始まりますね。

今回のレッスンではもちろん仕立て直しした2着と、假屋崎省吾さんのカラーの小紋の3着を着回しにしようかなぁと考えています。

ただ、継ぎ接ぎの着物の方がまだでき上がってきていませんので、間に合えばですね。

はたして胴抜き仕立ての着物の着心地はいかに……。

生徒様にもお見せするのが楽しみです。

【2023年3月10日ブログ 着物着付け講師1級に合格への道のり】

 

 

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11月4日(土)から2023年最後の着付け教室がスタートしました

全部で6回のお教室です。

受講生の皆様、ご自分のステップアップを楽しんでくださいね♡

ただいま来年の受講生募集中です。

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初めての方には無料体験レッスンをおすすめします!

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和とわ総本店の店舗写真

和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。

「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。

地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。

「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

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