他装コースってこんな感じです ~岩手県一関市・和とわ総本店 着付け教室~
こんにちは。一関市和とわ総本店の着付け教室で着付け講師をさせて頂いております鈴木真由美です。
11月に入り今年最後となる11、12月教室が始まりました。
さぁ今日から着付け教室だ! と、いつも通りに着物を着て着物用のコートを身に付け出かけようとしましたら、寒いんです。
首が、スースーするんです。
そうかあもう11月だものね、とあらためて思いました。
着付け教室の初日の前日に 明日はどの着物を着ていこうかとか、少しわくわくしながら しまい込んだ道具やら着物やらを出して準備するのですが、いつもの年ならとっくにショールを身に付けているのに今回は用意するのを忘れていました。
寒さが身に染みるとはこのことだなと思いましたが、急には用意できず明日には出してこようと思いながらその日は我慢してそのまま出かけました。
人に着物の着付をする「他装コース」についてのお話し
今日は「他装コース」についてお話します。
私はおさらいコースも担当していますが、最近は「他装コース」も教えています。
和とわ総本店の着付け教室では最初に「入門コース」を、次には「おさらいコースA」そしてさらには「おさらいコースB」と習い進めていただくようコース分けしております。
そしてさらに、おさらいコースBと並行して「他装コース」を設けています。
「入門コース」や「おさらいコース」は自分自身が着物を着る教室ですが、「他装コース」は自分が着るのではなく人に着物を着せてあげることを教える教室です。
ですので、希望する生徒さんによってはワンクールの中で曜日を変えて二つのコースのレッスンを受けること(着ることと、着せること)も可能です。
教室の扱いとして「他装コース」を単独で受講しても良いですし、「おさらいコースB」を習いながら「他装コース」を受講しても良いですよ、ということになっています。
ですが一週間に二回の着付け教室の受講となるため時間の関係なのか、まだそういう方はおられません。
どんな生徒さんが「他装コース」を受講されていますか?
始めた頃、なかなか馴染まなかったのか、「他装コース」は生徒さんが本当に少なかったです。
実際に受講された生徒さんは、他の方に着せてあげる予定がある等「あきらかな理由のある方」達でした。
そして、そのほかには何年も着付け教室で着付けを習い続けておられる方です。
知識を増やすという感じで受講されています。
「たまには違うこともいいかな」そのような気持ちだったかもしれません。
今、私が担当している生徒さんたちは「おさらいコースB」のクラス全員で、「他装コース」に移られました。
今までの方達のほとんど全員、和とわ総本店の着付け教室の生徒さんでしたが、過去に他の流派の着付け教室で着付けを習われた方が和とわ総本店の着付け教室の「他装コース」に他装を習いに来たこともありました。
【2023年8月12日ブログ 着付けは楽しみながら上達することを目標に】
「他装コース」はどんな内容ですか?
和とわ総本店の着付け教室で使うお道具は、三本のゴムベルトを使い、自装(自分で着ることを自装とよんでいます)のやり方に沿ってレッスンしています。
人数分のトルソー(着物を着せるマネキン人形さんです)をお店で用意し、講師の説明を聞きながら手順を追ってレッスンします。
自装と他装の違いはあるものの、手順としては自装の時を基準に考えればそんなに難しくはないと思うのですが、生徒さん曰く「自分の時と逆なので難しい」そうです。
まず手順とやり方を覚えていただきます。
そうしましたらトルソーを卒業して、生徒さん同士、相モデルで着付けをします。
実際には人形ではなく人間に着せるための勉強ですから、こちらこそがとても大切で必要なレッスンになります。
【2022年6月24日ブログ 着物を人に着せてあげるのは教えてもらえるの?という生徒さんの声】
前回の生徒さんにアンケートとりました。
アンケートの中に、『教室で着付けに使う三本のゴムベルトの事ですが、その三本のゴムベルト以外の昔ながらの紐でのやり方の着付けも教えてほしい』との声がありました。
それに応えてのことだと思いますが、前回の教室からカリキュラムが変更になりました。
六回の教室の中で三回目から紐を使った着付けを教えることになりました。
紐はきつくてもダメ緩くてもダメ、締め具合が難しい、そして教える側としてもその締め加減を伝えることが難しいです。
三回目から紐を使った着付けを始めたのですが、結構難しくてなかなかカリキュラム通りに進められませんでした。
でも頑張っていますよ。
順調に上達されています。
自装もそうですけれど他装も練習の回数を重ねることと慣れること、これが大切です。
和とわ総本店の着付け教室のお道具のありがたさ
実際紐での着付けを指導し体験してみて、ゴムベルトは本当にありがたい道具だと感じます。
きついとか緩いとかの締め具合の心配が一切いらないのですから。
締め付け感がなくても着物の裾が落ちる心配などなく、そしてゴムですので体の負担がほぼ感じられません。
紐での着付けに挑戦することで、ゴムベルトが素晴らしい道具であることを生徒の皆さんも感じたのではないでしょうか。
【2022年7月22日ブログ 前結びはゆるみませんか? 帯結び・着付けの特徴】
「他装コース」もどうぞ見学にいらしてください。
大変ですが紐での着付けも頑張っています。
ゴムベルトでも紐でもどちらでも着付けができるようになれば、お道具の縛りがなくなりゴムベルトがない人にも着せてあげることができるようになりますから生徒の皆さんはそこを目指して頑張っています。
興味がおありの方どうぞ見学にいらしてください。
お待ちしております。
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11月4日(土)から2023年最後の着付け教室がスタートしました。
全部で6回のお教室です。
受講生の皆様、ご自分のステップアップを楽しんでくださいね♡
ただいま来年2024年の受講生募集中です。
ちょっとしたご相談もお気軽にどうぞ
お電話でのご入会申し込みは tel.0120-26-5291
営業時間 10:00~18:30 水曜日・木曜日定休
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。
「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。
地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。
「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。