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「小千谷縮は浴衣ですか?」~着付教室の生徒さんからのご質問~ 岩手県一関市・和とわ総本店 着付け教室

 

こんにちは。

岩手県一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております石川です。

毎年半夏生の頃に梅の実を収穫します。

今年は傷のないお肌のきれいな梅が多かったので、梅干しがたくさんできそうです。

黄色くなった梅を塩分控えめに漬け込み、梅酢が上がったら赤紫蘇を入れて梅雨明けを待ちます。

「三日三晩の土用干し」と言われるように天日干しをしっかりすると長期保存のきく梅干しになります。

この時期だけの梅仕事、続けたいことの一つです。

◎半衿を買いました

和とわ総本店の店頭で開催されていた「着物遊び おしゃれコーデの会」のコーナーで小千谷縮(おぢやちぢみ)の半衿を見つけました。

「ほしい!」と思いましたが、色々な刺繍入りで、お値段1万円(税別)。

その時は決めきれず、ひと晩考えて思い切って買いました。

夏は、透け感のある薄物を着ても、どうしても汗をかくので、半衿を付けたまま洗える襦袢を着ています。

早速、麻の長襦袢につけて、6月最後の教室で「小千谷縮の半衿ですよ。」と皆さんに紹介しました。

【2022年9月9日ブログ 着物の暑さ対策を着付け教室講師がお伝えします】

◎着付教室生徒さんからの難問

お稽古が終わり、後片付けをしていた時のことです。

「先生、小千谷縮は浴衣ですか?」と質問されました。

「えっ?」「ゆかた?」

私はすぐには何と答えたら良いか分かりませんでした。

小千谷縮は麻素材のさらさらした涼やかな夏の着物と思っていたからです。

聞いたことはないけれど、浴衣として着るのもありなのかな?

今更?と言われそうですが、「そもそも、浴衣と着物の違いって何だっけ?」と自問自答しながら「浴衣として着るなら、高級浴衣ですよね。」と何となく答えていました。

◎きちんと答えてあげたくて

あいまいな返事をしてしまったと、とても気になり、知っていることを整理しながら調べてみることにしました。

◎浴衣の着方は?

浴衣は、綿素材の物が多く、夏祭りや花火大会、家庭でくつろぐ時などに着ます。

浴衣用の下着や肌襦袢の上に直接着て、履物は素足に下駄が良いと思います。

◎いろいろな浴衣

浴衣用の生地でも紅梅、絹紅梅、綿縮(めんちぢみ)等の変わり織の物や、色や柄によっては夏の着物として着られる、というか着たい浴衣もあります。

和とわ総本店の店頭で竺仙の紅梅を見ましたが、透け感があり涼しげで、とても浴衣とは思えませんでした。

◎着物としての浴衣

浴衣を着物として着たい時は、襦袢に半衿を付けて着ます。

足元は素足でなく足袋を履いた方が良いと思います。

◎ポイントは「衿」?

こうしてみると、半衿を付けないと浴衣で、半衿を付けると着物になるという事でしょうか。

大事なポイントは「衿」。

「襟を正す」という言い方もあります。

半衿を付けることで格が上がって着物になるのだと思いました。

【2022年3月11日ブログ 半襟の付け方のポイント】

◎小千谷縮は夏の着物です

生徒さんの質問に対する答えは、「逆もまた真なり」で、「小千谷縮は夏の着物ですが、半衿を付けた襦袢なしで着ると浴衣としても着られますよ。ただし、あまり透けるようなら下着に気をつけてくださいね。」とお答えするべきでした。

【2023年7月14日ブログ 夏の着物を着るときに気をつけたいこと】

◎楽しみな夏祭り

今年はコロナ前のように夏祭りや花火大会が開催され、たくさんの浴衣姿で盛り上がることでしょう。

浴衣を着て楽しい時間を過ごし、着物に興味を持つ方が増えることを願っています。

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次の着付け教室スタートは9月2日(土)からです!!

涼しくなる秋に向けて着物を着る機会も増えていきますね (^^)/

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「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。

地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。

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