和とわのこと

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猛暑とアブ(虫)~岩手県一関市・和とわ総本店 着付け教室~

 

青空にギラっと輝く太陽の画像

まだ梅雨明けはしていないはずなのに…30度越えの晴れた日が続いている7月上旬。 

玄関外でブーンと羽音をたててひっくり返っているアブを見て「この暑さだからね、あなたもひっくり返るよね。」と根拠のない話を孫らにします。

「暑いとひっくり返る?ホントに?」と問われると…誤魔化します。 

一関市の「和とわ総本店」で着付け教室の講師をさせて頂いております藤江です。 

想い出の訪問着

末の妹が嫁ぐ際、両親が誂え持たせた訪問着の話です。 

今から35年程前にもなるでしょうか、行商の方が沢山の反物を持って家々を訪問し、仕事をされていた頃です。

我が家でも祖母や母がその中から反物を選び、仕立てまでを依頼していたのだと思います。 

光沢のあるしっとりとした薄黄色の生地に地模様があり、御所車や貝桶紋様が施されたものでした。

和服の知識は無い家族ですが、只ただ立派な訪問着だとご満悦で眺めていたことを覚えています。 

母親になった妹は、子供のお宮参り、七五三とその訪問着に袖を通す毎に写真を送って来ました。

写真館で撮影したものです。

祖母や両親は「やっぱりいいね」と着物姿の孫娘らを褒めたり、着物を褒めたりと、ほっこりとした光景でした。 

着物姿で七五三詣りをする家族の画像

問題発覚!

三番目の子どもの七五三で撮られた写真が送られて来て気付きました。

何だか着物の袖丈が長く感じられ、襦袢の袖丈とあまりにも揃っていないことに。

妹に話すと、「やっぱり…変だよね。手首もペロンと出て腕を引っ込めながら撮ってもらった」と話していました。

「でも、お父さん、お母さんには内緒にしておいてね。」…と。

更によく見ると、存在感を醸し出している御所車の端が隠れて隣の柄とくっ付いていることも気になりました。

どのような仕立て方をされたのか今となっては知る由もありませんが、私でも柄が合っていないと感じたのでした。

あれから長い年月が経ちました。

【おすすめブログ…着物のサイズと着姿】

母娘のイメージ画像

母から娘への思い

妹は、結婚を目前としている娘にその訪問着を譲りたいと考えていたのでした。

気になっていた所を相談しようと呉服店に伺ったところ、簡単に新調を勧められたそうです。

誂えれば悩むことではないのだけれども、大切な着物なのでこのままにしておくのは勿体ない…ということで私が預かることにしたのでした。

身近に感じる呉服店

お店の方に相談し、裄を伸ばし、袖丈をつめ、柄も合わせ、シミもチェックして頂くことになりました。

(実は、私の訪問着も以前そのような経緯でお店にお願いしたことがあるのです。)

担当して頂いた方から作業工程の丁寧な説明や途中経過も随時知らせて頂きました。

自分の着物ではないにしても仕上がりが楽しみでした。 

新緑のイメージ画像

蘇った想い出の訪問着と両親の愛情

私たち三人の娘を一生懸命育ててくれた両親はすでに他界しています。 

早速、仕上がった訪問着を妹に送ると、「こんなに素敵に直して頂けるなんて思ってもいなかった。柄がきれいに出ていて嬉しい。」と大変喜び感謝していました。

想い出と共に親から娘への愛情も繋いだ一枚となったのでした。

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大島江戸小紋と襦袢あれこれ

先月の和とわの催事で見せて頂いた大島江戸小紋。

黒色の薄ものです。

薄ものでも実は最近年中着られるようなっているとの説明を頂きました。(寒がりの私には適するかどうかは考えるところですが…) 

当然、白い地色の襦袢を合わせることでフォーマル感や涼も感じさせることは想像がつきます。

しかしそれ以外に映り込む襦袢の色柄次第では遊び感覚があったりオシャレ感が増したりと、袖を通す自分自身がワクワクする楽しみ方もあるのだと感じました。

内側から楽しむということでしょうか。

濃い色を重ねてみると、確かに透け感があまり感じられなくなりました。

涼しい時季でも襦袢や肌着などを考慮しながら纏えば、特に温暖化と言われる昨今では薄もの=盛夏着用という常識にとらわれることが無いのかもしれないと感じた催事でした。

【おすすめブログ…「小千谷縮は浴衣ですか?」~着付教室の生徒さんからのご質問】

着物姿で外の景色を楽しむ女性の画像

「繰り返し、繰り返し」は上達のおまじない?

6月、7月クールはおさらいコースを担当させて頂きました。

継続して繰り返されている方や、久し振りに受講された方など、「忘れてしまって」とお話されていても、回を重ねる毎にきれいに仕上げられていることを見た時に、やっぱり「繰り返すこと…積み重ね」が大事なことだと改めて感じさせられました。 

私もずうっと、ずうっと昔?いや学生時代に、「復習、繰り返し、積み重ね、これしかない!」と耳にタコのように話されていた先生を思い出します。

私は積み重ねても土台が甘いので崩れやすかったりするのですが、着付け教室に通われている皆さんは優秀です。

私がちょいちょい忘れてもしっかり進んで下さるので安心して教室が進められています。 

着物の帯締めを結ぶ様子の画像

2時間を楽しみましょう

8月は着付け教室が開催されませんが、9月からスタートいたします。

職場やお家でのお仕事など、忙しく過ごされている日々で、着付け教室の2時間が有意義で楽しい教室であるように皆さんと一緒に進めていきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

【おすすめブログ…夏と言えば浴衣。浴衣のあれこれお話します!!】

 

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和とわ総本店 着付け教室2025年9月からの生徒募集の画像

和とわ総本店の着付け教室では受講生を募集中!

帯を前で結ぶ「前結び着付け教室」は大変ご好評をいただいております。

次回着付け教室のスタートは

2025年9月2日を予定しております。

火曜日コースは9月2日(火)10:30から

土曜日コースは9月6日(土)18:30から

日曜日コースは9月7日(日)10:30から

全コース6回づつのお教室になります。

詳しくは着付け教室ご紹介ページへ

初めての方には無料体験レッスンをおすすめします!

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営業時間 10:00~18:00  水曜日・木曜日定休

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和とわ総本店の店舗写真

和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。

「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。

地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。

「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

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