今年の夏は麻の着物を楽しみたい! 麻を身近に感じて頂くお話します。 ~岩手県一関市・和とわ総本店~
こんにちは 一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております、和とわ総本店 店長の千葉です。
6月になると暑いなあと感じる日も増えてきます。
今回は着物をたくさん着ています講師である私から、麻の着心地の良さと身近に感じてもらえるお話をしていきます(^。^)
1・麻ってどんなイメージですか?
綿、絹、化繊、麻。
生地の素材で聞いたことのある、代表的な固有名詞です。
人によって好き嫌いは様々だと思います。
季節に寄って、ぴったりな素材もあります。
一年通して着られるのは、綿や絹。
手軽に着られて、手入れも気軽にできる化繊。
涼しく着られるのは麻。
これから夏に向けて暑くなってくる季節には 麻がおすすめです。
スーッと風が通り過ぎていく感じの着心地が大好きです。
一言「麻」と言いましても日本中には代表的な麻織物がたくさんあります。
いくつか紹介していきます。
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2・重要無形文化財を紹介します
⑴ 「越後上布」
麻織物の最高峰として名高い越後上布は、新潟県南魚沼地域で織られています。
吸水性と通気性に優れ、ごく薄手でさらりとした着心地です。
麻糸は乾燥すると切れやすい性質です。
雪の多い越後では雪で湿度が高いことから越後で麻織物が発展。
上質な麻の意味で「上布」の名で呼ばれるようになりました。
* 材料は苧麻(からむし) 織り方は地機(いざりき)
* 製作工程 … 雪晒し
精密な手仕事と共に、気品のある素朴さが魅力です。

新潟県南魚沼市の田園風景
⑵ 「小千谷縮」
布面にシボと呼ばれる凹凸があるのが特徴です。
新潟県小千谷周辺で織られています。
緯糸(よこ糸)に強い撚(よ)りをかけて織り上げます。
強い撚りをかけた緯糸を糊で固定。
生地をぬるま湯につけて手もみすることで、糊が落ちてシボができます。
* 材料は苧麻(からむし) 織り方は地機(いざりき)
* 製作工程 … 雪晒し 湯もみ
近年では生産数が、年間数反と大変稀少になっています。
【おすすめブログ…「小千谷縮は浴衣ですか?」~着付教室の生徒さんからのご質問】
⑶「宮古上布」
ロウ引きのような艶やかさが特徴です。
沖縄宮古島で織られています。
経緯ともに手積みの苧麻糸を用いた夏織物です。
糸は琉球藍で染色。
織は手投げ揉を使い、高機で手織りされています。
仕上げに澱粉湖を塗り木槌を使って布面を叩く「砧打ち(きぬたうち)」をすることで、なめらかで光沢のあるロウ引きしたような風合いが生まれます。
* 材料は苧麻糸(ちょま) 染めは100%植物染め
* 製作工程 … 砧打ち
現在ではほぼ幻となった、手括りの経緯擦りの精密な絣表現が見事です。

宮古島と池間島を結ぶ池間大橋
その他には、「近江上布」「近江ちぢみ」「八重山上布」 「能登上布」「奥会津 昭和からむし織」などの麻の着物があります。
その土地の気候を活かし、古くからの技法を守り続けています。
どれも稀少な麻織物になっていることは、着物好きとしては残念に思います。
3・麻の着物を着た後はどうしていますか?
麻の織物の特徴のシャリ感はとても気持ちがよろしいですね。
袖の間を風が通る感じが心地いいです。
でも、しわになってしまうのもまた特徴です。
座ったり立ったりの膝裏のしわ。
袖のしわ。
正座しての上前のしわ。
これは水で直せます。
手を濡らし、しわの部分にペタペタと当てると不思議とスッキリ伸びます。
それは着ている時の応急処置として。
脱いだ後はハンガーにかけて、霧吹きで水をかけてください。
必ず水です。
すぐ乾くので、私は結構ビシャビシャに霧吹きします。
そして、パンパンとしわのところを叩くとすっきりと直ります。
つまり、洗う時も水です。
私は洗う時は、風呂場で思いっきりシャワーをかけます。
着物ハンガーに形を整えてかけてからのシャワーです。
洗濯機で洗う方もあるようです。
私は洗濯機では洗ったことはありません。
あくまで無理しないでください。
麻の着物は夏に着用していただくことがほとんどなので、着用後は汗を対処しないとなりませんね。
でも、絹と違って麻は水で手軽にできるので安心してたくさん着ていただけます。
麻の長襦袢もありますので、サラリとして気持ちいいですよ。
【おすすめブログ…着物の暑さ対策を着付け教室講師がお伝えします!(補正・ステテコ・洗える長襦袢)】
4・着付け教室で半幅帯の帯結びも楽しめます
和とわの前結び着付け教室では、半幅帯も色々種類があります。
前で結べる利便性を活かし、アレンジ結びもできます。
麻の着物を着用する時は、名古屋帯も良いですが半幅帯が手軽でおすすめです。
基本の「文庫結び」から、シンプルな「貝の口」。
「七夕結び」とか「なにわ結び」「花短冊」など、覚えると他の方と違う、大人の結び方になります。
生徒さんにも評判がいい結び方で、生徒さんに教えられることもあるくらいです。
YouTubeを見て、楽しむ方も多いことでしょう。
実は私もYouTubeにはお世話になっています。
今年の夏は麻の着物と浴衣で楽しむ目標を持って、着付け教室で学んでみても良いかもしれませんね。
無料体験や見学もできますのでまずはお気軽にお申し込みください。
楽しく学んで、あこがれの着物をたくさん着られるように和とわ前結び着付け教室は、応援いたします(^_^)
【おすすめブログ…着付け教室でよく出る 帯のおはなし 第二弾】
【おすすめブログ…夏と言えば浴衣。浴衣のあれこれお話します!!】
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和とわ総本店の着付け教室では受講生を募集中!
帯を前で結ぶ「前結び着付け教室」は大変ご好評をいただいております。
次回着付け教室のスタートは
2025年6月7日を予定しております。
土曜日コースは6月7日(土)18:30から
日曜日コースは6月8日(日)10:30から
火曜日コースは6月10日(火)10:30から
全コース6回づつのお教室になります。
ちょっとしたご相談もお気軽にどうぞ
お電話でのご入会申し込みは tel.0120-26-5291
営業時間 10:00~18:00 水曜日・木曜日定休
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。
「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。
地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。
「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。