和とわブログ

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喪服の帯結びの練習に着物の思い出話 和とわの着付け教室の様子 ~岩手県一関市

 

 

こんにちは。一関市の「和とわ総本店」で着付け教室の講師をさせて頂いております藤江です。 

 季節も早足で移り変わり、あっという間に半年が過ぎ、お盆も間近。

ぶら下がっているカレンダーが身軽になっていくのが何だか切ないと感じている今日この頃です。

 

◎教室ではこんなことも No.1

〜 喪服の着物を着る練習も教室ならでは 〜

 

昨年のことだったでしょうか、おさらいコースを受講されていた生徒さんから

「次回の一重太鼓結びの講習は喪服用の帯でもいいですか?」と聞かれことがありました。

「もちろんいいですよ。喪服は大抵が名古屋帯で必ず一重太鼓にしますからね。」と話しました。  

翌週の講習の際、喪服の帯をお持ちになった方あり、また喪服一式をお持ちになった方あり。

「そうそう、その日のためにね。今のうちに練習しておかなければ…」。

お家で喪服を出しての練習はちょっと気が引ける、お客様がいらっしゃるかも…。

しかし教室だったら大丈夫!思いっ切りどうぞ!

ちょっと脱線しながらいつものように和やかな教室となりました。 

 

◎漆黒に涙した日

 

今年4月30日、一緒に暮らしていた父が旅立ちました。 

病院で最期を迎えた父に「お疲れ様でした。本当にありがとうございました。」

と頭を下げ、いつかはこの日が来ると覚悟はしていたものの、面会もままならぬご時世が本当に悔やまれたのでした。 

さて、この時が来てしまったということは箪笥にしまわれたまま出そうとはしなかった黒紋付と対面しなければならないのです。

明日は袖を通さなければならないのかと思うとなおさら悲しみが込み上げてきたのでした。

朝になり、慌ただしく準備し、補正、襦袢を身に着け、いよいよ喪服に袖を通したとき思ったのです。

「あら、結構似合うじゃない…」と。

よく黒色は誰にも似合う色だと言われますが、紋付の黒がいつになく着姿をきれいに整えてくれたのでした。

帯を締め、仕上げた喪服姿を改めて鏡に映したとき故か急に涙が流れ、この日のために誂え、準備したものかと、それが漆黒の喪服なのだと…。 

 

こんな重苦しい私事で本当に申し訳ございませんでした。 

 

 

◎教室ではこんなことも No.2

〜 着物の思い出を語れる場所 〜

 

さて、以前にもブログで紹介したことですが、教室では持参された着物の物語をお話してくださる生徒さんもいらっしゃいます。

良い思い出も残念な思い出も、思い出してくれる人がいるから繋げていけるのだと感じます。 

お祖母様の着物で、お母様の着物と帯で、そしてご両親が嫁ぐ娘のためにと誂えて下さった着物で、思い出を語りながら楽しく一緒に勉強していければと思っています。 

中には喪服を着られるようになるために教室に通い出したという方もいらっしゃったそうで、目標をお持ちになることも大事ですね。 

初めて自分で着付けされた姿に感激され、 スマホにおさめたり、嬉しそうに鏡を見たりしている様子が私はとても好きです。

そんな一コマのお手伝いが出来ることも嬉しく感じられます。 

 

最近、学院内では多くの生徒さん方が2級認定試験に臨まれ見事合格されました。

この方々も当然入門コースからのスタートです。 

教室に通われることを楽しみながら頑張り続けて来られた方々です。

本当に嬉しい事です。これからも楽しんで進んでいただきたいと思っています。

 

◎言葉の深さ

 

私が勤務している職場でのある日の昼休み、朝ドラ再放送を見ているときの1シーンに

「迷ったら入口に戻ってみなさい」という台詞が話されていました。

それを聞いた同僚先輩が「そうだよな、つい出口だけを探してしまうからな」と。

…あら、先輩たまには良いことをおっしゃる!

(失礼いたしました…いつもよりは…でした)。

でもその言葉どおりだと思ったのです。

とても深いと感じました。 

私自身未だに所作に不安を感じたり迷ったりして、学院長さんや店長さん、他の先生にご指導をいただくことも少なくありません。

長く通われている生徒さんに聞いてみることもあります。

自分自身が生徒の時に書き込んでいたノートを捲ってみたりすることもよくあります。(情けないことです…)

教室でも同様、目標には到達した…さて次は…、出口に向かって突き進むことも大切だけれども、入口に戻る、初心に戻ることも大切なことだと考えさせられた言葉でした、いつまでも勉強ですよね。 

…と言っている私はもしかして入口に戻りっぱなしだったりして…。 

 

これからも、受講される皆さん(私も)が楽しみながら、そしてちょっとだけ頑張って、続けていただける教室であるように精進していきたいと思います。

 

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「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。

地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。

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