帯締めの役割と結び方のコツ「帯留めと三分紐」で広がる着物の楽しみ ~岩手県一関市和とわ総本店 着付教室~
こんにちは。
岩手県一関市の和とわ総本店で着付け教室の講師をしております石川です。
先日、スーパーのお花売り場で大好きなワレモコウを見かけました。
庭のコキアも色づき始め、一関もだんだん秋めいてきたなと感じます。
さて今回は、帯締めの役目と帯留めのお話です。
《帯締めの種類》
帯締めには、糸を組んだ「組み紐」と、布に真綿などを入れて棒状にした「丸ぐけ」とがあり、今は「組み紐」が多いようです。
更に組み紐は、ざっくりですが、組み方、組みあがる形状によって「平組み」、「丸組み」、「冠(ゆるぎ)組み」「三分紐・四分紐」などに分けられます。
色も柄も形も本当に多種多様で、欲しいなと思っていても、いざとなると目移りし、なかなか決められません。
《帯締めの結び方 基本は本結びです》
教室で最初にお稽古する帯締めの結び方は本結びという、房が上を向く結び方です。
ねじれないように、結び目がつぶれないように結ぶには、帯締めを持つ位置や指で押さえる位置が大事で、コツをつかむまで少し練習が必要かも知れません。
慣れるまでは平組みの裏表のわかりやすい帯締めで練習すると覚えやすいと思います。
《裏返しという裏技》
本結びをして結び目を作ったら、残りの帯締めは房が上向きになるように両脇に預けるのですが、それだと房がタランとはずれてしまうことがよくあります。
残りの帯締めと房を帯締めの下にはさみ込み、すっとまっすぐ一本に見える「帯締めの裏返し」という裏技があります。
平組みで房が細い帯締めに限りますが、裏技で結んでおくと房がはずれる心配がないので、私はとても気に入っています。
実際に帯締めの結び方を習いたい方はお気軽に和レッスンへお問合せくださいね。
《帯締めの役割》
帯締めは、帯揚げとともに差し色として着物姿にメリハリをつけたり、雰囲気を変えたりする小物ではありますが、背中のお太鼓を支えるという大事な役目も果たしているのです。
細い一本の紐ですが、その存在感は大きく、
きゅっと締りの良い帯締めに出会うと、ついつい出番が多くなります。
《レジンで帯留めを作った生徒さん》
和とわの和レッスン体験教室に参加して作ったというレジンの帯留めをお持ちになった生徒さんがいました。
「作ってはみたものの、使い方が分からない」という事でした。
三分紐や四分紐という紐に通して帯締めのように使うのだと説明すると、「専用の紐があるのですか?」と聞かれました。
一時私も帯留めにはまったことがあったので、三分紐、四分紐、トンボ玉などを持参してみました。
「見たことなかったです。」
「房も全体の長さも短いんですね。」
「三分紐と四分紐では結構幅が違いますね。」等々、初めて見たという方ばかりでした。
早速、皆さんで半幅帯に締めてみました。
「いいね、いいね。」と楽しそうな声が聞かれ、「今度お店に行ったら、目を向ける場所が増えたね。」と話していました。
《お義母さんの帯留め》
翌週、亡くなったお義母さんの箪笥の引き出しに入っていたという立派な、とても素敵な「輪島塗の帯留め」を見せてくださった生徒さんがいました。
その生徒さんは金沢から一関に嫁いで来られた方で、「お義父さんとお義母さんが実家に行った時に買ってきたのかもしれない。」と話してくださいました。
《生徒さんのお陰》
レジンで帯留めを作った生徒さんのお陰で、着物の楽しみがさらに広がった、とても良い教室になりました。
楽しいのが一番だと思っています。
和とわ総本店では、普段使い用、フォーマル用、それぞれさまざまな種類の帯締めをご用意しております。
帯留めと、帯留めを通して使う三分紐もございますので、ご覧になりたい方はお気軽にお問合せ・ご来店くださいませ。
▶︎事前にご来店予約をいただけましたらスタッフが準備をしてお待ち申し上げております。
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和レッスンは、岩手県一関市の「和とわ総本店」が運営する着付け教室です。
「和とわ総本店」は江戸時代から9代続く老舗呉服店です。
地域密着型店舗として、一関市、お隣奥州市や宮城県栗原市、登米市、気仙沼市などから沢山のお客様にお越しいただいております。
「和のある豊かな人生を永遠に応援し続けます」をモットーに、ベテランスタッフから写真スタジオスタッフまで総勢25名体制で皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。